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<<   作成日時 : 2017/05/21 00:04   >>

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 庭で見かけた蜘蛛の巣を観察していて、作品を作ろうと去年末辺りから描き始めました。向こう側にある空が透けて見える、そのこちらとあちらの間に張られているということに興味が絞られてきました。
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向こう側にあるものが空から射す光ならば、それは「天窓」になります。ローマのパンテオンのドーム頂上部の、円形の開口部をオクルス(眼窓、円形窓)と言うのですが、それがイメージの下敷きになっています。考古学ではオクルスは西ヨーロッパ先史時代の芸術に見られ、一対の円形または螺旋形で、土器や巨石などによく見られます。それと巣に留まっている女郎蜘蛛の形態や、その構造との類似性には興味を惹かれます。
 ヨーロッパでは神や女神の眼差しとして表されていると解釈されているそうです。中国では蜘蛛が喜従天降と言って天から吉事が舞い込む前兆と言われていることや、芥川龍之介のおなじみの「蜘蛛の糸」の中でも天国と地獄をつなぐ細いロープとしての役割があることなど、古今東西で共通する意味合いがあることと自分が気になった部分がリンクしました。
 そういう象徴的なエピソードと実際の自然観察が現在の作品に繋がっています。
 写真はビュランで直接銅版を彫った線と削りかす。
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