骸通い

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 もうすっかり散ってしまいましたが少し前に金木犀の匂いの中根元に横たわるオナガを見つけて持ち帰りました。
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 蟻がたかっていましたがまだ死んで間もないのか腐敗臭もありません。持ち帰ってしばらくもったいないので机の上に置いておき、次の日煮ながらピンセットとカッターで解していきます。大まかに内蔵と肉を取った後骨を入歯洗浄剤に浸けてタンパク質除去と殺菌。
 羽根は別口でとっておくことに。
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 アンテナが立っている時はよく引っかかるらしく、近所の神社で烏の死骸と遭遇。オナガと違い大きく黒々としてちょっとした迫力です。こちらは人目につかなさそうな場所だったので、暫く雨ざらしにしつつどんな風に自然に分解されていくかの様子を観察したくて足繁く通っています。

 岡崎京子の書いたリバーズエッジという話の中でいじめられっこの少年が、ほっとして勇気がわくという理由で草むらに放置された人間の死体を宝物と言い、時々こっそり見に行くシーンがあるのですが、彼の気持ちが少し分かる気がしています。
 死骸には生きているものにはない引力が強烈にあります。生きている自分やその周囲の諸々の事を全部ゼロにしてある地点に戻してくれるような爽快感があり、いつも気持ちを落ち着かせてくれる領域です。

この記事へのコメント

nigeneko
2013年10月30日 22:35
死骸ってやっぱり魂のヌケガラって感じ。わたしは魂のほうに興味があるから・・・そのソウカイカンってのがわかんないかも。
齋藤
2013年10月30日 23:32
骸魂すね。
齋藤
2013年10月30日 23:37
ヌケガラって面白いですね、だから被れるのかもしれないです。
nigeneko
2013年10月31日 18:08
もしかして魂みたいな積年のしがらみがからみついてないから爽快なのかなあ・・・カラカラ感?後少ししたら風化して何もなくなっちゃう寸前のところ。みたいな・・・

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