扇子の虎制作裏話・第5話

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 インクが乾いたら扇子に貼り込みます。このままも綺麗ですが、直接手で触れることを想定すると、保護したいところです。そこで柿渋登場。

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 柿渋は1回塗りでは紙に染み込んでしまってあまり効果がないので、乾かしては何度か塗り重ねます。だいたい3回目くらいから艶が出始めます。7回ぐらい重ねると絵が見えなくなってきます。紙と絵と柿渋の状態、塗り方の加減で雰囲気が変化するので、塗りながら考えます。今回は畳むものなので、あまり厚みも出さないようにするため3回に留めました。この柿渋は経年変化で紫外線によって更に濃く、艶も増します。それがお楽しみでもあります。

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 サインと落款。サインが花押のようだと指摘されました。花押というものは寡聞にして知らず、自然とこういうサインになっていました。

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 表。

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 裏。こちら側は和紙をランダムにコラージュして1点ずつ違う模様になります。

 完成。始めて取り組んだ企画物ですが、銅版画とコラージュと柿渋、という経験をまとめてなんとか満足いく形になって嬉しいです。
 新年の企画は終了しましたが、引き続き阪神梅田の古忨堂に常設させていただいています。ご興味ある方はそちらへお問い合わせください。
http://www.kogando.jp

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