エコバッグ自体の話と、制作や発表の話。
今年は年賀状に引き続きアヌビス神がテーマ。キリスト教以前のその土地の神話や、昔話などとそれを生んだ人間の想像力のようなもの(あるいは心理的解釈)を含んだ現実世界の把握、の構造が以前よりも自分に親しみやすく、それゆえカタチにしやすくなりました。何故かはわかりませんが。
ところで記者さんと話をしていると、作品について語る言葉をかなり具体化するとともに、短いセンテンスで伝える必要性に迫られることが多いと感じます。それは先方の職業柄当然と言えば当然であり、それを何気なく享受している大勢の読者が背景にいます。自分も読者になれば、分かりやすく整理され、要点が手短になっているものを知らず知らずに求めているということでもあります。
混沌の中から切り捨てて整理することは、表現をより確かなものにする段階として必要な通過点だと思います。それは個人で部屋に篭って制作に没頭していては、捗らない作業でもあるのが厄介です。そうすると結局は整理してスタイリッシュになったものを出すのではなく、そういう場に無理やり立たされてさあ語れ、と迫られることの繰り返しです。恥もかきますが、話していると、自分の制作中には気がつかなかった側面が照らされ出したりします。そういう意味でこのように意識化していく機会があることは苦しいけれどかけがえのない部分だなぁと思っている間に取材が終わっていました。
さてどう記事になるのか・・・。あとは記者さんにお任せ。展覧会が近くなったらエコバッグプレゼントの記事を報告します。