MVWの来場者投票

 美術の世界で、専門家や先生ではなく来場者による投票は珍しいと思うかもしれません。  広島は福屋八丁堀にて、毎年年末に行われてきたMVWという展覧会は6年間それに挑んできました。  私は、個人的な判断で「自分のお気に入り」を選ぶということは意味があることだと考えています。満遍なく絵を眺めていた時よりも、その作品について一歩踏み込んで楽しむきっかけになるはずだからです。なぜかこの1枚に惹かれる感覚というのは誰しもあることと思います。それを見つけた時に、一個人がその作家を積極的に応援出来たなら、権威や格式などに囚われない自由な美術の楽しみ方が開けてくるかもしれない、と思うのは夢見がちなことでしょうか。  少なくとも、ふと気になった作家に関わってみることは、結局は他の作品や作家をも深く知ることになり得るのです。そしてそうやって形作られた「ものさし」がその人の美術に対する尺度そのものなのです。  さて、来場者投票という型破りな形式を導入してきたこの展覧会に参加して3年目・・・ついに個人1位を獲得しました!  飾り付けや搬出も含めると8泊し、毎年現場に立ってお客さんと接し、少しずつ制作に創意工夫を重ねてきたことが間違った方向ではなかったと後押ししてもらったようでとても嬉しかったです。
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 残念ながら総合では、紅組人気が高く、夏の勝ち組展は叶いませんでしたが、毎年個人的には前年度よりも何らかの手ごたえのある結果が返ってくるのでそれほど落ち込んではいません。広島の方々、ご来場ありがとうございました。また良い作品を作って戻ってきます。しばしのお別れ。
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MVWの舞台裏

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 初日、初顔合わせの作家も一緒に福屋の屋上の稲荷へ。齋藤は龍神と相性がいいのではないかという指摘を受けたので、朝近くの金刀比羅神社に行きました。まぁ、海系ということで。遠からずでしょう。普段全然信心深くないですが、描き終わり、案内状も出して、飾り付けも終わると作家には案外することがないのです。
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 ビルの間にひっそり。
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お、こんなところに龍神さま。
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 朝焼けの平和通りから原爆ドームが見えました。静かな川沿い。

ガラス絵ウラオモテ(下)

https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp/single-post/2018/11/16/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E7%B5%B5%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%83%A2%E3%83%86%EF%BC%88%E4%B8%8B%EF%BC%89  ガラス絵の仕上げ。今回は紬布ではなく染めた和紙を採用。

MVW展'18

 今年も年末が近づいて来ました。リトルクリスマス版画展は全国でまだまだ盛り上がっていますが、そろそろ広島八丁堀へ行く時期です。毎年恒例の美術合戦MVW展です。
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 この展覧会は来場者の投票によって男女どちらかが勝利し、次の年の夏に再び同会場で展覧会が開催されるというもので、作家としては真剣勝負であり、お客さんとしては自分の一押しの作家をリクエスト出来るというチャンスなのです。美術ではありそうでなかった企画ですね。
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 会期中は全作家在廊し、無料で色紙をライヴで描いてお客さんにプレゼントする年末らしいサービス企画もあり、毎年それを楽しみにしていらっしゃる方も多いのです。
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 さて今年はどんな出会いがあるか・・・。今から楽しみです。

銅版画の制作工程(中)

https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp/single-post/2018/10/12/%E9%8A%85%E7%89%88%E7%94%BB%E3%81%AE%E5%88%B6%E4%BD%9C%E5%B7%A5%E7%A8%8B%EF%BC%88%E4%B8%AD%EF%BC%89  銅版画の制作工程第2回目。全3回です。削ったり腐食したり。同時代を生きている作家はこういうのをリアルタイムで公開したり、それについてあれこれ反応があったりするのが、物故作家には絶対に出来ないことですね。

銅版画のTP(試し刷り)

 MVWのブログの方に、銀座三越の際に出品した銅版画、「横ぎる雉」の制作過程を解説付きで1枚ずつアップしています。今回はTP(試し刷り)3まで。描きすぎて真っ黒になってしまった版を削り、再スタートするまでの流れです。  予想通り簡単に、とはいかなかった分、愛着もある作品です。それは私の、銅版画との出会いから現在までの格闘とも通じるところがあります。不器用ですが、愛着あるところに着地したいと、いつも通りの足掻き。上手く予想通りいかない、という通常運転です。 https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp/single-post/2018/10/05/銅版画の制作工程上 上記、お手数ですが、工程上、という文字まで選択して検索してください。 もしくは、MVWのHPから、ブログ記事をクリック https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp

MVWのブログ開始

 まだ9月ですが、年末に広島福屋で開催しているMVWという紅白美術合戦に出品するにあたってのお報せです。  展覧会まで、参加作家が日替わりで短い紹介記事を書いています。皆さん色んな背景で作家やってて面白いですね。また今年もよろしく、の方と、初めましての方。齋藤は3回目になりました。  この企画は、絵の購入の有無に関わらず、来場者が1日1票好きな作家もしくは男女どちらかに投票出来るというもので、また見たい作家を自分の意思で選べるという一風変わった企画なのです。実は、自分が参加してから紅組に勝ったことないですが・・・3度目の正直、今年こそ。  是非そちらのブログもご覧ください。 https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp/single-post/2018/09/28/齋藤悠紀(さいとうゆうき)です%E3%80%82-1年ぶりの広島%E3%80%82

広島MVW

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 初のカプセルホテルに8連泊。不安でしたが、ここの倍近くするビジネスホテルなどより断然清潔感あって快適でした。広島MVW展終了して埼玉に戻ってきました。  来場者の投票結果。個人戦では2位!(珍事!)でしたが、団体戦では紅組勝利だったので、夏の広島に再訪するのは女性作家達に決まりました。毎年の恒例になってきたようで広島の方々来場者の方々にもお馴染みのお顔もちらほら。ありがたいことです。
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 参加作家側は、初めて百貨店で展覧会をする作家や、現役の美大生などなど年齢も出自も扱う素材も異なる作家同士ですが、展覧会をしていると作品を挟んであれこれ話します。同じもの作りでも、どこに立って何を目指しているのかというのは分からないもので、それがとても興味深いです。会場外での顔もまたそれぞれ、色々考えて背負って結局独りで作品を作って飾っているという現実が妙に温かく感じます。ひとりでの不安を少しでも癒すものがあるとすればそれはむしろそういう厳しい現実なのではないかと思います。あと、美味しいコーヒーも!
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師走

 伊勢丹浦和プチギャラリーにて開催しました個展「光の糸」終了しました。案内状を見て初日から駆けつけてくださった方や、会期中も多くの方々が来場してくださり、自分としては新しい素材への試みであるガラス絵を受け入れていただいていることを実感出来、自信がついた1週間でした。年末もテーマ、素材の扱い共々、益々のクオリティを追求していきたいと思いました。
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 年末までまだまだ展覧会は続きます。師と呼ばれる身ではない自分も走り回っている感覚です。  リトルクリスマス版画展は今まさに全国で真っ盛り。手持ちのエディションが既にない作家も続出の今回。まだこれからの展覧会では入手出来るチャンスもありますので、お問い合わせください。会期、会場、作品のチェックは以下から。 http://www.little-christmas.com  そして恒例の広島福屋でのMVWは去年に引き続き2度目の参加です。新作ガラス絵を携えて行ってきます。  この展覧会の一番の特徴は、来場者の方による「良かった」「もう一度見たい」という作家への投票です。そして実際に投票が多かった側(Men or Women)が、勝ち組展を来夏に同じ会場で開催します。  投票、というのは美術においてはあまり聞きなれないかもしれません。そぐわないという意見もあるでしょう。しかし、全く個人的な判断で「自分のお気に入り」を選ぶという機会が、実際の展覧会場にあるというのは意味があることだと私は考えています。満遍なく絵を眺めていた時よりも、その作品について一歩踏み込んで楽しむきっかけになるからです。その作家を推す理由が自分の中に見つけられるというのは、次に他の作品や作家に触れる際の尺度になるかもしれません。  敷居が高く思われがちな美術も、「なぜかこの1枚に惹かれる」感覚というのは誰しもあることと思います。そしてそれは美術との関わり方の源泉ではないでしょうか。  今年は今までの作家をまとめたHPもありますので、是非ご覧ください。 https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp

広島旅

 広島MVW展は干支似顔絵色紙プレゼント企画も手伝って、多くの方が来場してくれました。以前発表した際に見ていてくれた広島の方が再び来場してくださったりといい一週間でした。そもそも川と路面電車のある土地が好みなので、朝、旅館を出て八丁堀の百貨店を目指して歩く時間も快活な歩みでした。  出品メンバーは初めてお会いする作家も多く、作品もさることながら人として面白い方々に恵まれ和気あいあいとした会場でした。  自分は福屋初出品ということもあって過去からの銅版画の小品を沢山持って行きました。それに新作のガラス絵も。
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 奥まった場所をいただいたので思い切って個展のように飾りました。  来場者の投票結果は紅組に敗れたので、夏にもう一度展覧会をするのは女性作家陣に譲ることになりましたが、また年末に行けたらと思います。  朝、恒例の宮島参り。今年は初めて宝物館にも入ってみました。  トリカブト。
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 潮が引いている時はむこうの街まで歩いていけそうな広々した遠浅。それが鳥居を写すまで満ちてくるのも楽しめる、という時間を含んだ出来過ぎな美。
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MVW’16

 12月15日(木)~12月21日(水)、福屋八丁堀本店7階美術画廊にて、MVWという展覧会をします。  「Men VS Women」です。年末の紅白歌合戦のような感じで作品を競い合う、という企画。100点以上作品を飾ります。実際に来場の方が投票するそうで、ハラハラ。  銅版画とガラス絵を出品します。ここしばらく絵の中に登場するのは朝顔や蜘蛛。秋~初冬にかけてかなり庭で見かけて、何気なく描きたくなったのですが、描いてみると朝顔は案外頭の中のイメージと目の前で咲いている花とのギャップがありました。上へ上へとか細い蔓を足がかりにして登っていく。咲かせたりしぼめたり。蜘蛛は幸運と共に降ってくるという意味合いもあるそうです。
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 17日(土)と18日(日)はメンバーが新年の「干支色紙」を目の前で描いてプレゼントするイベントもあります。こちら無料ですので、人気作家は行列必至ですね。即興で描くのは好きです。盛りだくさんな展覧会で今からわくわくします。お近くにお越しの際は、是非寄ってください。 福屋:広島市中区胡町6-26/電話(082)246-6111