テーマ:アトリエ

2羽の烏の話

 怠け者が後になって罰を受けたり、苦労したり、死んでしまったりと泣きを見る昔話はよくありますが、怠け者がうまくいく話もあります。  皆んながせっせと働く中、ごろごろしてばかりの男。ある日も木の下で寝転んでいたところ、上の方から2羽の烏が話しているのを耳にします。(非日常へと導く役割は鳥類が多いですね。)それをきっかけにして、男は奮…
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発火

 腐食する銅版画には防食膜、いわゆるグランドと呼ばれるものがあります。時々自宅で作ります。と言っても松脂とアスファルトを固めたものを購入して、それをリグロインで濃度を調整しながら希釈してグランド溶液を作るだけ。こうすると銅版の板の上に流し引き出来るようになるわけですが、リグロインはとても揮発性の高い溶剤で、注意が必要です。  慣れは怖…
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没作業

 アトリエの簾に巻き付く蔦は水も栄養もやらなくてもいつのまにやら伸び、去年よりも上手く絡まってくれました。ちょっとした楽しみ。    先日書いた版画集「seed leaves」と今年のリトルクリスマスの整理、梱包、発送作業に参加作家のお宅へお邪魔しています。今年は鹿沼の市立美術館の参加も決まり、そこに合わせて少し早めの発送。 …
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流木メッセージ

 掌に収まるくらいの流木が集まってきたので、マグネットにしました。古代の文字みたい。    積んであったり、部屋に点在していたものたちを並べて固定するのは自分の興味のカタログを作る様です。全体を俯瞰する視点がひとつ増えました。  また気分によって動かせるというのもマグネットの利点です。  「良い」をシャッフルしているうちに別…
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折れても流れても

 雪の日にのしかかっていたのを払い落とした際に折った沈丁花の枝が、室内に置いておいたせいか庭より一足早く咲きました。控え目な球状の細かな花も、葉ばかりの冬場の観葉植物の中では華やか。強い香りがアトリエに充満しています。    相模湾で収集してきた海藻がへばりついた瓶を1日干すとすっかり縮んで乾燥ワカメ。短くなった鉛筆…
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初雪後の運動

 真白な半紙にチョンチョンと墨で描いたタッチの様な早朝の葱畑。雪がのしかかってひしゃげたネットと骨格の有様も見てるだけなら風情があります。  通行人の迷惑を一顧だにせずに雪景色を十分鑑賞したので、暖かくなってくるのを見計らって今日は昼過ぎからアトリエ前の既にアイスバーンと化しつつある雪を夕方近くまでさらいました。  鑑賞の日…
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雪の中のアトリエ

 初雪。  出掛けなければいけない用には迫られていなかったので、おとなしくアトリエに引き籠もり制作横目に窓の外を眺めて過ごしました。どうしてもという時以外は予定を当日変えられるのは有難い境遇です。    個展中に、たまたまお客さんに教えて貰った世田谷ボロ市へ行きお気に入りに加わったものたちを並べてみました。  焼印、…
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冬の朝夕

 「SpaceSpecimens」の試し刷り何種類かを刷った後、今朝エディションにするのを決めて刷り始めました。およそA3サイズの用紙60枚。年末に行っているリトルクリスマス版画展でもA4を60枚なので、この大きさをまとめてそれだけ刷るのは考えてみると初めてかもしれないことに気づきました。もっと小さいの数百枚やもっと大きいの30枚や…
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秋のアトリエの1日

 今日刷った銅版、裏返して水張り乾燥中。  刷っている間は基本的に同じ動作の繰り返しですが、刷り上がりの様子を確認しつつちょこちょこ微調整しています。段々乗ってくると没頭し始め、刷るためだけの身体になります。何かが降りた様に意識がぼんやりしてホイホイという感じの動きのリズムの良さに比例して刷りのスピードも質も安定します。あの状態に…
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アトリエの蔓

 夏場に繁茂した蔓がアトリエの軒先まで上がり、簾に手を付け始めたなと眺めていたらぐんぐん伸びて最近は簾を覆う勢い。  スピードが目に見えるようで何も手を付けなくても日々育っていくのを制作をしつつ楽しめてちょっと贅沢な部屋になりました。    唐草文様はギリシャ、メソポタミア、エジプト辺りから各地へ広まり、シルクロードを通って中…
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真夏の夜の棚

 銅版を中心に制作するようになってからやたら筒が増えました。  まず以前も書いた雁皮紙。これは大抵メーター売りで折り目がつかないようにくるくる、色んな色や大きさで何本もあります。それから作品輸送のための丈夫な筒。刷る紙を湿すためのビニールも皺を伸ばす手間を省くために巻いておきます。さらには銅版の裏に腐食を止める為に貼るシートも筒。 …
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暑中エディションⅡ

 アトリエに熱気が充満しています。去年から愛用しているサーキュレーター無しではいられませんが風を当てているだけで結構我慢できます。  さて昨日の続き。60部刷りとはいえA.P.(作家用の刷り)やH.C.(贈呈用の刷り)などのことも考えてそれより15部くらい多めに刷ります。1枚ずつ手仕事なのでどうしても刷り損じや微妙な差が出てきてし…
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部屋に吹く風

 寒くも暑くもなく、ちょうどいい湿度。日中部屋の窓を開け放って制作をします。  梅雨に入る前、部屋を吹き抜ける風が心地いい季節です。紅白の薔薇が道にこぼれるほど毎日咲きます。  なるべく窓は開けておきたい、外と中が繋がっている状態の方がなんとなく心が落ち着きます。締め切った部屋に長時間は辛いけれど常に窓全開というのは現実…
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作品のふるさと

 作品よりもその作家の周囲の生活や制作をするアトリエなどに惹かれることがあるんですね。  ムーアはドローイングで好きな作品が少しあるくらいで実は彫刻1点での魅力はまだあまりよく分からなかったのですが、下の安斉重男さんの写真を見てしびれた。こんなにかっこいいスタジオはそうそう目に出来るものではありません。こういう場所で制作していたと…
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作品たちの舞台裏

 アトリエも寒さが緩み換気するのも楽になってきました。額装梱包積み込みで、作品だらけだった部屋もがらんとします。  今日は個展の搬入作業。  夕方から銀座の養清堂画廊へ。この画廊の展覧会をいくつも見てきましたが、自分の個展が決まってからは他の作家がどう空間を使って見せているのかがなんとなく気になるようになりました。  作品…
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「観測」

 個展のお知らせです。「観測」というのはこの展覧会の名前です。画像は以前ここにも書いた、今回の一番大きな銅版作品です。  26~31日で銀座の養清堂画廊。40点くらい。火曜以外は会場にいる予定です。  搬入するまで先のことは考えられませんが、3月は個展とともに気付いたら終わっていそう。その頃にはすっかり暖かくなっているのでしょう…
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雪解け

 雪解け水が落ちて跳ねる音で起床。  朝からぴちょんぴちょん。  今度の雪は一気にどさどさと降り、今日はうって変わって快晴。庭の小さな梅が蕾をつけました。  さて家の周りを掃いたりかいたりがどうにもあまり気が進みません。  雪かきしてすっきりする気持ちよりも眺めていたいそれが強いのです。  雪に限ったことではありま…
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新鮮な耳

 作業中にいろんな曲をシャッフルで流して聴きます。  集中して耳に入れるわけではなく、カフェなどと同じただのBGM。順番や曲調などにまったく統一感もこだわりもありません。その方が意外性があっていいようです。シャッフルにすら飽きると、CDを1枚選んで聴いたりもしますが。  ところがそれでも飽きてきます。最初の音が耳に入った瞬間に頭…
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だいくさんといっしょ

 アトリエの雨戸を開けて、朝日が射し込む時間になると大工さん達も作業を始めるところ。  隣に続いて向かいも工事が始まりました。家の断面図が剥き出しになるのを見ていると子供の遊ぶドールハウスのよう。だいたい同じ時刻にこちらも制作を始めます。  ガタガタと続いていた音やかけ声がぱたりと止まると昼休み。こちらも昼食。  1時間ほどの…
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プレス機の旅

 床下の話ついでにプレス機を運んだ時のこと。  1人では出来ないのでプロと友人1人とともにおひっこし作業。 手動のクレーン(?)状のもので持ち上げて分解。 天日干ししているよう。  重いのでばらばらにして運びます。  ばらしトラックに載せ運び組み上げ調整。1日がかりの作業でした。  制作をする以前の場所づ…
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縁の下の話

 以前のことですが和室を作り変えました。床下です。  銅版を刷るためのプレス機が1トン以上あるので木造では置けないのです。  個人的には和室が好みですが、可愛いプレス機のためにぐっと我慢。 自分の制作する場所の真下がどうなるのかという興味と、今後の参考のため見学しながら写真も撮らせてもらいました。あまりまともな写真が見…
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