京都の個展の日々

 今回の虚京都の個展はオープン以外の時間が沢山あるので京都散策。
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 清水寺は改修中。足場が凄く良い。
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 以前行った投入堂を思い出しました。
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 飾り付けはこのような感じ。過去作の銅版画がとてもはまる場所で、こういう機会、巡り合わせはありがたいです。今までの様々な展覧会とは明らかに異なる雰囲気です。
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アスタルテ書房 個展

 京都では初めての個展を開催します。6/21(金)~7/3(水) 京都市中京区三条の古書店、アスタルテ書房。怪奇、幻想及び稀稿書と美術品に囲まれた静かな店内。1984年にオープンし、状態の良いフランス幻想文学の書籍を中心に扱いつつ現代のアーティストの版画作品の展覧会もしているそうです。 http://librairie-astarte.com  SNSで作品を知ってくださったきっかけで阪神の展覧会に足を運んでくださり個展の話になりました。 ここ10年くらいの間に制作した小~中サイズの銅版画から先方と相談しつつ選び、お任せの飾り付けなので過去の作品たちがどう飾られるか楽しみです。初日と土日は在廊予定です。
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個展「行き交ふ」を終えて

 気づいたら梅満開。
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 今日は次の展覧会の話し合いでいつもと違う道を歩きました。1週間自宅と伊勢丹浦和を往復していた生活もひと段落。自転車で往復してはいましたが、案外同じ道ばかりだと季節に疎くなるのか、個展に意識が向いていたせいなのか。  齋藤悠紀作品展「行き交ふ」終了しました。久しぶりに地元での個展だったので知り合いも多く来場してくれました。この会場では初めて発表するテーマや素材の作品もあったせいか興味を持って見に来てくれた新しいお客さんも多かったです。  ガラス絵は新旧作完売。その上、コラボレーション企画で少し大きめのガラス絵の依頼もいただきました。(詳細はまたの機会に。)  ペンやテンペラ、紬、金箔などで描いた1点ものも手応えのある反応をいただき、新作への意欲が湧いています。  銅版画を軸にしつつ模索してきた1点ものの制作が形になり、個展が成功した事に自信がつきました。  作品を購入していただいた方、見に来てくれた方、ありがとうございます。

飾り付け

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 張り詰めた空気が少し緩んだような気がします。梅も咲いています。  個展の飾り付けをしました。スタッフの方のてきぱきした動きにいつも助けられます。  
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 展覧会前に東京新聞と朝日新聞に取り上げてもらいました。これを機に興味のある方々と出会いがあると嬉しいです。
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 個展は明日(20日)から。 https://www.isetan.mistore.jp/urawa.html

浦和伊勢丹個展'19「行き交ふ」

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 地元浦和伊勢丹で4回目の個展を開催します。この会場では2年ぶりの個展です。  去年から引き続き、襖や障子、屏風などの間仕切りをテーマとした作品を発表します。  間仕切りは視界を遮るものでありながら、天候や時間の移ろいという捉えどころのないものをこちら側へ印象深く伝えます。間仕切りが誘う空想の去来をテーマに和紙にペン、金箔を用いたガラス絵、銅版画など新作を含めた約30点を展示販売します。  会期中は在廊しますので、是非お越しください。

個展「見るなの座敷」終えて

 銀座三越7階ギャラリーにて開催した個展、「見るなの座敷」の会期が終了しました。まだ残った雑務をしつつ、新たな制作も始めています。暑すぎて日中、いや日が沈んでからも、エアコンのない部屋での制作は無理があります。猛暑も猛暑。  個展はと言えば、とても手応えのあるものでした。自分以外の人が自分を作家にしていてくれるのだと感じる結果でもありました。今年に入ってからこの個展の為に進めてきた新作のペン画とガラス絵は、ほとんど手元には帰ってこない、というありがたい事態に。有難いという字の如く、百貨店で展覧会をするようになってから8年間というもの、ここまで恵まれた結果になったのは初めてです。  百貨店という厳しい現場に、20代から立たせてもらい肌で感じてきたことが、ようやく鈍い自分でも作品に反映され、展覧会として現実に形にできるようになってきたと思うと、そのことが、本当に嬉しいです。  まだまだ拙いことは多く、やらないといけない具体的なことは山積みですが、それはそれとして。今回の個展に来場してくれた方々、作品をご購入していただいた方々にここで御礼申し上げます。
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銀座三越個展「見るなの座敷」

 個展始まりました。初日から多くの方々がご来場くださり、今年、丹精込めて作り続けた作品たちも、会期後は作者の手元を離れる予定が決まり始めています。  まずお客さんたちに感謝。会場のスタッフの方の接し方が明るい。隣の先輩作家にも興味深い話を聞かせてもらい、他のブースの方にも興味を持っていただけました。まだ3日間ですが、そういう明るく内容の濃い時間に恵まれています。10時半から20時までずっと在廊、というのは文字にすると身構えるほど長いですが、周りの方達のお陰で、こちらの体感は短いのでしょう。  今日終わる頃に、5月の新宿伊勢丹の「骨のあるアート展」でお会いしたコレクターの方が偶然会場にいらして、幸運にもじっくり作品をご覧いただきました。前の展覧会の作品を覚えていただいていたのも光栄でしたが、  「僕はいろんな作家の作品を見ているから、よしあしは分かるつもりだよ。あなたの作品は珍しいし、よいから、今年死ぬ気で制作すれば来年ブレイクするよ。」と予言めいた励ましをいただきました。要するに、今取り組んでいることを全力でやって、きちんとプロの作家になれよ、というコメントだと理解しました。死なないように注力します。来年をお楽しみに。  ところで銀座三越の社食は、明るくて開放的な雰囲気で、これは百貨店の中でも珍しく思いました。そういうのも気持ちが疲れない点ですね。
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 少し模様替えしながら連休も在廊します。

個展「見るなの座敷」飾り付け

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 個展の搬入、飾り付けをしてきました。この会場は初の展覧会です。初の関わりがワンマンショー、「個展」というのは、どういうリアクションがあるか全く読めないという点で、かなり緊張感があります。  しかし、さきほど実際に会場で仕事をしていて、スタッフの方々の応対も丁寧だったお陰で、その心配が半減しました。  まず実際にその場で飾ってみる、というのは、アトリエで飾るのとは印象が異なるので、それを目の当たりに出来て、ようやくその場で、こういう展覧会なのだ、と実感するというのはやはり大きいです。  そして、会場スタッフ全員で、作家の作品説明を聞く時間を設けていたことに驚きました。百貨店で展覧会をやるようになってから、会期中、世間話的に、テーマや素材についてたまたまわずかに話すことはあっても、その場の全員が、会期が始まる前に作家から聞いて、情報共有しておく、というのは初めての経験でした。質疑も形式的なものではなく、当たり前と言えばそうですが、それだけお客さんと接するということに真剣なのだ、という印象を持ちました。  ようやく個展飾り付けまで終わりました。是非初の会場で、初の1点ものの現物を見ていただきたいです。当然版画とは違い、この展覧会でしかお見せすることは出来ない作品もあります。  お待ちしています。
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 飾り付け直後。  銀座三越のこちらのURLから、この展覧会の案内もご覧いただけます。  https://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/floor/7f/gallery/index.html#gallery005

作品周り

 個展の搬入に向けての地味な舞台裏ですが、絵を描く以外の仕事も絵を描く仕事に含まれます。例えば黄袋はユザワヤで布を量り売りで買ってきて、それを縫います。
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 そして、注文する額に付属するのがほとんど合わせ箱(箱自体がバカっと離れ離れになるタイプの箱)なので、作品の出し入れがし易いさし箱(横の狭い面だけがぱかっと開くタイプの額)に改造したりしています。一人でやっているので、全ての作品まで流石に手は回っていませんが、せめて1点ものの中でも大きいサイズのはなんとかしたい・・・。そもそも箱がはじめから付いていないミニ額などはゼロから作りましたが。
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こういうのは、あまり作戦を練らず、ともかくやり始めてしまいます。やりながら改良。作りながら気づいたことをメモしたりしながら微調整していくのが常です。そうすると段々面白くなってきます。
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 手作りなので、アラはご愛嬌ということで。

個展「見るなの座敷」

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 個展の案内状が出来ました。海外のお客さんも多い場所とのことで、英字入り。  顔写真は鹿のアバラ骨を持っていてご機嫌な顔です。  銀座三越  https://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/index.html;jsessionid=d_BefXLeh5cr9bqaJBDE_aBCpPTpmB_KD_DAxoXA41wYjMD1_uwn!-337862802

「光の糸」

 普段はじっとしているけれど、網に獲物が触れた途端に素早く捕獲する姿は、さながら優秀な番人のような蜘蛛。ネイティブアメリカンは、寝室に蜘蛛の網状の「ドリームキャッチャー」と呼ばれるものを吊り下げ、悪夢を引っ掛けてもらうそうです。悪夢と共に大事な報せが外からやってくるから、フィルターが必要という風習は興味深いですね。  11月29日(水)~12月5日(火)、伊勢丹浦和プチギャラリーにて個展をします。蜘蛛の糸、網をテーマにした新作のガラス絵を中心に銅版画、コラージュなど40点ほど飾ります。
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したむ

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 東急百貨店たまプラーザ店アートサロンの初の個展「野をしたむ」終了しました。  いつもと同じく応援してくださる方々や、懐かしい友人や大学の後輩、遠方から楽しみに駆けつけてくださった方もいてあっという間の会期でした。準備に比べて展覧会は本当に駆け抜けるように過ぎゆくといつも思います。  作品をお持ち帰りしていただくのは自分の手を離れて、その人の中で新しい居場所が出来たのだと感じ、作品の新たな旅立ちに胸が熱くなります。また、そうならなくとも、会場で実際に自作を前に率直な感想や意見を言ってもらえるというのはそれだけでとてもありがたいことです。引き篭もっていては分からないことが沢山。引き篭もっている時に分かることもあるので両方とも大切にしていきたいものです。  ところで庭に咲いている植物をお持ちいただいた方のおかげで、空き時間に会場で随分スケッチ出来ました。花屋さんに売っていないこういう野の植物然とした顔ぶれは今回の展覧会にも合っていて、惹かれるポイントが多くあるように自分には感じました。

展覧会は誰がつくる

 本日個展初日。お客さんが絶えず会場にいてくれたお陰であっという間でした。見慣れた方々や、初めてのお客さん、店員の方々にも支えられていいスタートが切れたと思います。  昨日は東京新聞横浜支局の記者さんが展覧会を記事にしてくれました。
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ウェブ版はこちら http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201705/CK2017053102000173.html  色々な方々が動いてひとつの展覧会が出来ていくというのを感じます。そしてこの先益々作家として自分は何をするのか、が問われるのだと思います。

野をしたむ

 横浜では初めての個展です。非常勤講師を辞してから1年。不安もありましたが、まったく縁がなかった場所で展覧会を企画していただけるようになりました。  今回の個展「野をしたむ」では銅版画を中心に、ガラス絵、コラージュを、新作を含め50点以上出品予定です。  東急田園都市線の駅名をきっかけにした連作も出品します。あざみ野、鷺沼、つくし野など自然豊かなイメージを抱かせる名称が多いのは、それらを愛する人々に支えられてきたということだと思います。自然に対し感じたイメージを目で呑み込み、手を通して絵の中にしたたらせるような個展が出来ないかと「したむ」という展覧会タイトルを付けました。  全日在廊します。よろしくお願いします。  齋藤 悠紀 個展「野をしたむ」 6/1(木)~/7(水)<最終日17時終了> 東急百貨店たまプラーザ店4階アートサロン 〒225-0002 横浜市青葉区美しが丘1-7 TEL.045-903-2211 れありあ というサイトで紹介してもらいました。 https://rarea.events/event/7697

その後の観測小屋

 年内の最後の個展、「観測小屋」が終了しました。  いらしてくれた皆様、ありがとうございます。  今回の長めの会期で会場に居て気づいたのは、お客さんが適当に分散して来てくれること。ちょっとばたばたとした日もありましたが、ほとんどがのんびりと作品や近況などいろんなお話が出来て、本人としては楽しく感じる展覧会でした。ありがたいことに結果的には今までで最も作品が嫁いで行った個展になりました。お客さんが楽しんでくれたことと比例していればいいのですが。  また、公開制作というカタチで普段の制作ができたというのも、案外メリハリのリズムがよく、退屈に感じずに済んだのかもしれません。現在制作中の生まれつつある作品、つい先日生まれたばかりのもの、割と過去のものが同じ空間にある。そこに他人であるお客さんが出たり入ったり・・・こんな静止しないスペースがこれほど落ち着くとは意外でした。もっとも自分の小屋のような空間なのだから当たり前と言えば当たり前。  体験銅版「SpaceSpecimens」も当初予定していた人数を大幅に超えて、58名!こんなに自分の線を刻み込んでみようと思う人が多いことにびっくりしましたが、見ていると前の人が描いた痕跡との間を考えて次の人が自分の空間を作るのが興味深く、煮込んだスープのように毎日コクが出てくるのが嬉しかったです。こちらが用意した上下左右の広がりの枠は40人手前で超えたので、前後の線の重なりがどのように出てくるか、まだ最終段階の刷りを目にしていません。どんな版が生まれてくるか今からわくわく。  いい個展になりました、年内は観測小屋の撤収と制作の詰めにまた代々木上原へ行きます。またSpaceSpecimensの最終の試し刷り、エディション刷りをする予定です。
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2枚の銅版のゆくえ

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 個展会場の様子です。公開制作の大作銅版は一度目の腐食と試し刷りが終わり、グランド(防食膜)を全面に流し引きして、更に描き進めている状態です。体験していただいた方はお分かりだと思いますが、この膜を剥がしたところが腐食されて溝になります。0.8ミリの大地に山や谷がある。そんな断面を思い浮かべながら薄い彫刻を制作します。  描画、腐食、刷りを繰り返しながら完成のイメージに向かいます。
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 体験銅版SpaceSpecimensは5枚まで試し刷りをしました。意外にも既に40人超え。想定していた人数は会期の2/3ほどで達していました。銅版自体に興味を持って、それを知ってからまた作品を見ていただくのは違った種類の気付きもあり作家としては嬉しいので、なるべくそれに応えるべく試し刷りの回数を増やしました。エディション刷りが待っていますが、会期終了後ひとふんばりします。  
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銅版遊泳

 個展会場から。
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 「SpaceSpecimens」と銘打った銅版体験。普段実際に使っている道具を体験者の方にも使ってもらい、筆ともペンとも鉛筆とも違った感覚を楽しんでもらいたい。宇宙標本進んでいます。  Spaceは宇宙の他にも空間、場所、区域、余白、二物間の距離といった含みのある意味を持つ単語。  
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 自分の方の制作も少しずつ始まりました。  体験者の方にある程度説明してやり始めるとこちらもやることがないので自分の制作に戻ります。かすかにBGMだけ聴こえてきて、そういう静かな画廊もいいなあと思っています。案外集中出来ます。  銅版遊泳、如何でしょうか。    

観測小屋を建てる

 朝から搬入。  作品を並べてみる。伊勢丹で出していた作品もちょっと印象が違う気がします。制作用銅版と体験用銅版の机を準備して、道具を並べコーヒーを淹れると少しだけ画廊が自分の制作スペースになってきた気がします。
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 打ち寄せる波満ち潮渚の音古い貝殻さらさら砂になったもの目がくらくらする満天の星ぐるぐる回る。  ちょっとずつ描くのがじわじわくる、いい。  その隣は体験銅版ということにして、小さな銅版を用意し置いてみました。  銅版ってはっきり言って楽しいんです。ちょこちょこ引っ掻いて針先から版の物質としての抵抗を感じたり、版をどう腐食液に浸けるか試すのは秘密の実験のようでゾクゾクと自分のどこかをくすぐられます。そういう感覚は今でもワークショップのようなものをやってみると初めて銅版を触った時のような思いがすぐに蘇ります。自分の作品のテーマや展覧会として発表することとか一時忘れてしまうくらい夢中になれます。銅版制作の工程の中でも版を作る時が一番夢中になっている。  どんな風な溝として版に刻印されるかという期待をしつつ目の前で何かが生まれていく楽しさ、作者の自己満足は「つくってみよう」の原動力だと思っています。そんな良さと、版そのものが雄弁に語ってくれるという銅版制作そのものの特徴を版画専攻でない人に体験してもらうつもりで始めてみました。   今日は3人描いてくれた。好きな道具を使ってどうグランド(防蝕膜)を剥がすかが今回出来る全て。1枚の銅版に30人くらいは出来そうです、自分の制作と並行してこちらもどうなるか楽しみです。
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 向こうが大体やることが分かってこちらの言うことがなくなり、お互い版に向かうと画廊が沈黙します。  静寂に包まれて時が流れる観測小屋もいいなと思いました。  

個展「観測小屋」

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 明日から3週間代々木上原のギャラリー上原にて個展をします。http://www.galleryuehara.com    これだけ長い期間一人で展覧会をやらせてもらうのは初めてです。今回は作品を飾っておくだけではなく、ギャラリー内で銅版の制作をします。3週間でどうなるか分かりませんが、たまに進み具合をここにメモしていこうかと思います。  直接描いていく絵と違い版画は制作工程が完成作からは想像しづらい。口頭で説明していても分かりづらいだろうなあと思いながら話しています。版画専攻の大学でも出ない限り普段銅版の制作など目にすることはないと思うので、たまにはそういうのも面白いかなと思います。  「銅版」と一口に言っても様々な技法があり、その数はおそらく色々な版技法の中でもぶっちぎりで多い。さらにそこに個人のこだわりや勘違いや癖が加わるともうほとんど全然違うように見えるはず。木版や銅版は人間の身体に馴染み易い、感覚的な版だからだと思います。自分自身、人の制作を拝見したり、アトリエへお邪魔したりすると驚くことが多いです。  制作工程は版画に限らず、その作家が何を大切にしているかが言葉以上に出てきてしまう、ちょっと怖いものではないかと思います。嘘つけません。ただし見た目はかなり地味です、あしからず。  さらに見ているだけでは物足りなくなった方には針で引っ掻いてみてもらおうかと銅版を用意してみました。    作品の他にいつもの相棒である制作道具、CD、コーヒーセットを持って出かけます。
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 いつもの並木道もだいぶ枝が目立ってきました。今年はこのちょっと変わった個展で真冬を迎えます。

画廊とデパート

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会場取材

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 個展初日の今日はテレビ埼玉の取材がありました。  アトリエの制作取材に続いて会場の取材。まとめて明日の21時半から放送だそうです。観られる場所の方はお時間あればよろしくお願いします。自宅では観られないので知人に録画をお願いしました。本人がチェックするのは随分後になってからになりそうです。  とても丁寧に1点ずつ撮っていただきました。映るのはほんの一部だとは思いつつも、適当ではない仕事ぶりに好感が持てます。  カメラマンに苦労話を聞いてみたところ、例えば登山の撮影などでは出演者が休憩中もあちこち機材を移動したり、反対側の斜面まで登って遠くから撮ってまた戻ってくるというのはよくあるそうで、「じゃあちょっとあっちから撮ってきて。」というのは簡単だけれど、それをカメラ背負って実行するのは想像するだけで骨ですね。綺麗で優雅な映像の裏では現場の方たちの猛烈なバタ足があるわけですね。弟子修行のようなところから始まって毎日毎日カメラを担いで現場を走り回る、う~ん立派です。今日もこちらはほとんど動かず、先方があれこれ動いて済んでしまいました。メディア関係の人はなんとなく雰囲気がてきぱきしています。 https://isetan.mistore.jp/store/urawa/index.html;jsessionid=Zs3cXj-KCFVXdz1pST9FlPVFf_8u9qWjKTZqKFeILKEYRLMLxOj0!1514355403

秋立つ搬入

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 昼間はまだ暑くともそよりと吹く風は涼しく、過ごしやすい季節の個展です。  夕方頃浦和伊勢丹の7階へ作品を搬入しました。  何度か展覧会をやったギャラリーですが、自作だけで埋めるのは初めて。  会場のどこにどう飾ろうかを、自分の作品の中だけから自由に選べるのが個展の醍醐味です。同じ作品でも空間が違うと置き方も変わり、印象も変わる気がします。全部で丁度30点。今回は中だけでなく外の通路も占領させていただきました。  連作をやってみて出来たものを見ていたら、もう少し煮詰めて違ったカタチにしたくなったのに合わせ、パステルと水彩等で小さな和紙に。このあたりのは次の個展に続いていきそうです。銅版や水彩、パステルを行き来しつつという状態がひとつの技法にいるよりも今のところ都合がいいよう。  搬入は小柳さんという主に銅版を使う作家と入れ替わりでした。彼女もギャラリー上原と繋がりがあり、自分の搬出をしてこちらの搬入を手伝ってくれました。4人もの頼れる助っ人のおかげで見る間にいい空間が出来上がりました、感謝。ちなみにお隣のギャラリーは陶芸。反対側の常設も陶芸なので、陶芸と陶芸に挟まれて自分のスペースだけ明らかに奇妙な作品群。逆に引き立って見えるといいな。そういう予測不能なところもデパートはなんだか面白い。  いつものように今回もあっという間に1週間が経ちそうな予感が今からしていますが、出会いに期待しつつ、なんとか無事に初日を迎えられそうです。
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秋の個展と訪問取材

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 個展をやります。浦和の伊勢丹プチギャラリー。来月3〜9日です。 https://isetan.mistore.jp/store/urawa/index.html;jsessionid=Zs3cXj-KCFVXdz1pST9FlPVFf_8u9qWjKTZqKFeILKEYRLMLxOj0!1514355403  実家から自転車で行ける距離ですが自分の展覧会で関わるまで不思議にもデパートは自分の発表とは無関係と決め付けていました。  画廊、美術館、デパートなどなど、作家が発表するそれぞれの場所には特色はあるようですし、これまでの作家と顧客が築いてきた独自のイメージもあるとは思いますが、何にせよ知らない世界と作品で繋がるのは面白いことだと思っています。実はデザイン関係のコンペに出品したりして、場違いな思いをしたりするのが結構好きです。そこには思いがけない広がりがあったりするのです。思い切って飛び込んでみたら、お互いの住み分けなどただの妄想だったと知ることも多く、無知ゆえについつい自分の世界をがんじがらめにしてしまいます。注意しなければ。  浦和方面にお越しの際はお立ち寄りください。夕方以降なら毎日、土~月は朝からいます。  今日はアトリエにテレビ埼玉の方達が個展前の取材に来ました。  現在自分の作品を扱ってもらったり展覧会を企画していただくギャラリー上原と浦和伊勢丹が若手作家を育てる目的で一昨年開催したコンペに参加した際に、そのコンセプトに興味をもって取材にいらしたのがテレビ埼玉でした。その時も埼玉ゆかりの作家ということで、以前のアトリエまでわざわざ来てくれましたが、今度は個展をやらせていただく事になったのでまた改めての取材。  インタビュアー、カメラマン、ライト持つ人。テレビは反対側に沢山人がいますね。ピンマイク付けてその人達の前で話すのはちょっと不思議な感覚。  大勢の前で生で話すのはあまり緊張しない方だと思っていますが、マイク付けカメラ向けられて、さあ話せというのは一種異様な空気です。  テレビの前にはもっと不特定多数の人達がいるわけで(もっともこの取材は全国放送に比べればものの数でもないので大袈裟ですが。)、カメラのかもす空気はそういう向こう側の見えない人を想像するからなのか、記録されることへの抵抗か、現場の空気感などが抜け落ちて歪曲されて伝わる不安なのか。  でもこれは全ての表現にも当てはまることなのかもしれないなあと思いました。側面を増やす事で色々な角度からその人のやっていること、やろうとしていることが見えるという考え方も出来ますし、 所詮はどこまでいっても群盲撫象の範疇なのかもしれませんが、これまたあれこれ考える前になるべく具体的にやってみようと思います。  これも広がった輪のひとつ。完全に想定外の輪ですが、想定外こそがやはりいつも面白いと思えるポイントに成りえます。

個展終了

 個展終了しました。  大事な時間と手間を割いて個展会場にお越しいただいた方にはまずお礼を言いたいです。ありがとうございました。会場で会えて嬉しかったです。  率直に感想を述べてくれた方、貴重な意見をありがとうございます。作品をお持ち帰りいただいた方、後悔させないような作家を目指します。毎回来ていただける方、元気が出ます。初めていらっしゃった方、はじめまして。気にはしていたけれど来られなかった方、またの機会に是非。案内状を見て行く気が失せた方、精進します。
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 写真は水彩とパステルで描いたもの。大きい作品だと小さい作品とはまったく見え方が違いますね。作者にとっても見る方にとってもですが。    さて作者本人としては、皆さんが会場へ足を運んだ甲斐があったのかどうかが終わった今となっては気になります。  その結果は次回以降の展覧会に表れてくるのでしょうね。厳しいけれど分かりやすいことでもあります。  人の言葉はすべてを鵜呑みには出来ませんが、その行動はかなりの割合で信じられると思います。その人が過去何をしてきて、現在何を優先して動くか、という行動の重要度に関することは、言葉よりも嘘をつき続けにくく、結局その人の人生の価値観そのものに輪郭を与えているように思います。  どんなに素晴らしいことを語る人でも行動を見てがっかりすることや、その逆があったりします。行動を目の当たりにして他人に興味を持つことが増えました。  自戒の意味も込めて、そのように捉えています。  作品を作り、さらによい展覧会を目指そうと思います。また会場でお会いできれば嬉しいです。  

半ばの感想

 個展日程折り返しました。
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 写真は今回の大作。100号などのタブローを描くのに比べれば小さめですが、自宅のプレス機で刷れるのはこれくらい。これくらいのサイズが個人的には好みでもあります。両手で抱えて軽く持てる。  1人になると作品の前をうろうろ。  これだけたくさんの作品を額装して一度に並べることはアトリエでは出来ないので、こういうかたちで自分の作品と向き合うというのは、作者にとっても個展会場で初めてできることなのです。そこはお客さんと変わらないですね。    生まれるところに立ち会っているので、1点1点の顔や性格を知っているつもりでも、よそ行きの格好でアトリエではない場で一同に出会う作品たちは、作っているときや完成した瞬間とは結構違う顔を見せてくれます。  展覧会自体はこれでやりきっているつもりですが、毎日会場で作品たちを眺め、日が経つに連れて、やるまで分からなかったことに改めて気付いたりして次にこうしたらもっといいだろうという反省がおぼろげに浮かんできます。やりきったつもりがだんだんと次の作品へ向かいたくなってくる。  少し冷静に眺められるようになってくると気付くことが増えるので、その分辛かったり驚いたり興味深かったりします。総合的にはいいことと思います。

十人十色の主張

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 個展が始まりました。  写真は出品している2種類の連作。各12点です。  昨日が初日。初めてお会いする方から先輩後輩先生友人達が来てくれました。オープニングはまったりな賑やかさでした。  2次会へ移動し、時間が経つにつれて場の話は作品のことになります。好みに始まり作品内容と技術、作者と作品の関係性などに話が進むとかなりバラバラの話をしてくれるので聞いていて面白い。今回の個展は、見た人の作品に対する好き嫌いがとてもばらけました。作者の中ではすべてつながっているので不思議に感じます。  学生の頃から気兼ねなく自分の感想を聞かせてくれる先輩や先生達は貴重です。一人が何かを言うとそれについて話が他の方向へ脱線していき、あっという間に時間が経ちます。  他人の展覧会や作品から何を感じているのかという話に耳を傾けていると、その人の価値観や主義、性格などがだんだん見えてくるようで 興味深い。この個展をやったからこそこういう体験が出来たわけですね。  今週土曜日までです。

作品たちの舞台裏

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 アトリエも寒さが緩み換気するのも楽になってきました。額装梱包積み込みで、作品だらけだった部屋もがらんとします。  今日は個展の搬入作業。  夕方から銀座の養清堂画廊へ。この画廊の展覧会をいくつも見てきましたが、自分の個展が決まってからは他の作家がどう空間を使って見せているのかがなんとなく気になるようになりました。  作品そのものの良さが十分に伝わってくる見せ方、空間自体が作品によってより良くなっているという2つのことがどちらも大事で、それが成功していると良いなあと感じる、という意識が以前よりはたらくようになりました。  画廊の見取り図を描いて、作品を並べるパターンをいくつか考えてこれがいいだろうと決めて向かいましたが、結局並べて見るとイメージしていた感じとは違って長考。  画廊の人と相談しながらあれこれ作品を動かすことに。空間に作品で絵を描いているみたい。  予定の搬入時間オーバーで当初の予定とはかなり違う仕上がりになりました。  出来上がってみるとまるで最初から決まっていたような感じがするから不思議。並んだ作品を眺めながら自分の作品だけを広い空間に並べられるというのは贅沢なことだなとしみじみ思います。  そして画廊の方のアドバイスは大切だと実感。流石見せるプロです。 「毎週この空間がまったく違うふうに変わるのが楽しみなのです。」とおっしゃっていましたが、まさにその「目」は制作をするのに夢中で、それを活かす空間までなかなか頭が回らない自分のような作家にはありがたいです。  勿論作品の内容が変化するわけではなく、そのものの良し悪しは作家の責任です。あとはリアクションを受けるだけ。楽しんでもらえるといいのですが。  月曜から自分にとっては最高の贅沢と一緒に反省の日々が始まります。

「観測」

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 個展のお知らせです。「観測」というのはこの展覧会の名前です。画像は以前ここにも書いた、今回の一番大きな銅版作品です。  26~31日で銀座の養清堂画廊。40点くらい。火曜以外は会場にいる予定です。  搬入するまで先のことは考えられませんが、3月は個展とともに気付いたら終わっていそう。その頃にはすっかり暖かくなっているのでしょうね。  以下詳細画像。
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 朝から晩までアトリエに缶詰。知り合いの作家は「僕は誰とも会いたくない期間がある。その時は明るいひきこもりになるんだ。」と表現していましたがこういうことなのかな。  作家活動はひたすら一人で作っていて、あ、今日一言も声を発していないやと気付く日もありますし、展覧会になると入れ替わりで来てくれる人とコミュニケーションをするのでその穴を埋めるほど話すのですが、その落差が自分は好きなことに最近気付きました。ひとりもたくさんもそれなりに良さがあります。  今月号の月刊美術という雑誌に1点だけ出品作品が載っています。誌上販売だそうです。見かけたら(小規模な本屋では多分ないです)手に取ってみてください。これもコミュニケーションの場のひとつですね。    よろしくお願いします。