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齋藤悠紀
制作とその周辺のこと。
HP http://yuki-pc.wix.com/honenomori
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分かることと、初夏の展覧会

2018/04/30 00:55
 「きっかけ」はくる時は一気にくるということがまぁまぁあるように感じます。特に今年に入ってから、制作したいと思うテーマがなんとなくまとまって出てきたのと、新たな素材表現との出会いのタイミングが重なって訪れ、自分としてはアトリエに籠っているのが楽しいやら忙しいやらで、すっかりここに文字で残しておくのを後回しにしてしまいました。展覧会がなかったという現実も手伝っていますが。
 この辺りの事は自分にとっては微妙なところで、早く文字にした方がいい時とそうではない混沌とした状態の中、掬い取る感じで徐々に作っていきつつ、振り返ってから整理した方がいい時があるように思います。
 ただ、テーマにせよ素材にせよ、全然知らなかったわけではない「顔」なのも興味深いところです。繰り返しているわけではないけれど、懐かしい、そんな「顔」。
 イメージは時空をやすやすと超えてゆく。1点の作品、あるいはその時点で取り組んでいた制作を前にした時に「考える事思う事」は、その瞬間と10年後とは異なっています。作品や制作はそこにあったはずだから、それはそれを受け取る側の心の多層性を表しているのに違いないわけですが、そういう体験は作家にも見る人にも同じように訪れます。なので、作った時には何故これを作ったのか分かっているようで分かっていない、あるいは分かってはいなかったな、と後で分かることもしばしばで、それは後でより深くその作品を捉えられるようになったという意味では作家として(単に人間として?)の成長なのかもしれないけれど、それに先んじて作品がそこに存在していた、という場合、まるでその時には自分ではなく何か別のモノが描かせたかのような不思議な思いが浮かぶのです。
 一言で言うならば、自分がいつか作ったあれ・・・それは今こうだった。という感覚です。その瞬間頭が凄くすっきりして視界が開けたような心地になります。ずっと制作してきて良かったと思うのはこういう事を肌で感じられる瞬間でもあります。
 さて、展覧会のお知らせです。
 5月はふたつ。全て旧作ですが、いろんな時期に作ったものを年代を超えて並べてみようと思います。見損ねた作品がある方は是非この機会にいらしてください。
 
「ザ・美術骨董ショー2018」東京プリンスホテル
5月1日(火)〜5日(土)午前10時から、初日は 午後6時まで。最終日は午後5時まで。それ以外は午後7時まで。
 スタッフ兼作家として出品しています。


「骨のあるアート」伊勢丹新宿本館5階=アートギャラリー
5月9日(水)〜13日(日)午前10時半〜午後8時。最終日は午後6時まで。
 骨を中心とした作品を出品予定です。
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 どちらも毎日会場にいます。
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小村雪岱展

2018/02/27 00:44
 川越を歩き小村雪岱展へ。彼が生まれた町とどれくらい変わったのだろう。
 作品の色彩や人物の表情に派手さはなく、むしろ地味と言ってもいいものなのに、一度見ただけでなぜか記憶に残る絵で、もう一枚見たいと思うような作家だと思います。削ぎ落としている描写とよく練られたであろう構図。なかんずくその「間」はズレのようなものを意識的に取り入れていて、アレ?と感じまんまと足を止めてしまいます。この辺り、画壇で伝統的な日本画として発表していた当時の作家とは違い、新聞の挿絵や本の装丁で仕事をしていたことが関係しているのかも。さあ絵を見るぞ、という気持ちで絵の前に立ってもらう環境ではない、不特定多数の生活している他人の目を数秒留める為の工夫は、並大抵のものではないはずです。声高に言えば疎まれ、声が小さいと聞こえません。語り過ぎれば混乱させ、口数が足りないと理解できません。そしてその失敗は、作家の責任として生き残りに直結してしまいます。
 そういう現実に迫られて、試行錯誤を繰り返した末の、個人の一手一手の仕事が輝くという凄さ。その我慢強さと柔軟な表現は、個人と社会との摩擦の中でより一層生き生きとしていたのではないか、と思わせるたくましさがあります。
 逆に仕事を依頼する側の心理としては、この作家のそういう「感覚」にこそお金を払いたい、ではないでしょうか。まさに代えのきかないニーズなんだろうなと感じさせてもらった帰路でした。

https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.html

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風に吹かれて

2018/02/12 23:41
 浜乞食。
 ほんの少し暖かい日が続いたせいか、浜辺には同じような事をしている人が大勢いました。
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 黙々と歩くだけでも相当満足度は高いのですが、気になるものが時々あってそれが拾えるというのもやはり大きな魅力です。アンテナ立てて瞬発力で拾う。クロッキーしている脳と似た処を使っていないかと思う。少し違う気もする。不思議な領域です。
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 今回はこんな感じ。小型の流木でいいのが多かった。人が加工したものがまた半分くらい自然に侵食されたようなものはそれだけで強い存在感があります。陶片。それぞれ角があったり丸かったり、元の模様が残っていながら消えかけているその状態が美しい。
 何年にも渡り浜乞食活動を続けていますが、何に惹かれ、それが自分にとってどういう魅力として感じられているのかという事が以前より強く意識されてきているのを感じます。
 
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トンビが風に吹かれていた。
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雪積

2018/01/31 01:58
 自分が雪を滅多に見ることのない関東人であることを感じるのは、慣れない雪による困難に出会うことにも増して、風景ががらっと変化することの新鮮さです。
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 周りから雪についての交通網の麻痺への懸念や、事故などの不安についてのオトナの声を聞きながら、雪というものが降り積もることへの密かな興奮を隠すことが常です。
 夜にしんしんと降り積もるその音の恍惚や、深夜少しずつ積み重なったものが、一気に視覚的な迫力をもって立ち現れる早朝の景色。肌を刺す様な緊張感と清潔感を伴った冷たい空気。こういうものを新鮮に感じられるのはたまにだからこそでしょう。でもこの歳になっても飽きずにこられたのは、あまり出かけずにいられる作家業だからとも言えます。
 たまに出かけざるを得ないときは棘を付けます。これはこれで快適。サクサク歩く醍醐味は枯葉と甲乙付けがたい。
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アヌビスエコバッグ

2018/01/19 00:29
 埼玉新聞社との作家コラボ記事企画で、マイエコバッグを描きました。先日その撮影に埼玉新聞社へ。
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 エコバッグ自体の話と、制作や発表の話。
 今年は年賀状に引き続きアヌビス神がテーマ。キリスト教以前のその土地の神話や、昔話などとそれを生んだ人間の想像力のようなもの(あるいは心理的解釈)を含んだ現実世界の把握、の構造が以前よりも自分に親しみやすく、それゆえカタチにしやすくなりました。何故かはわかりませんが。
 ところで記者さんと話をしていると、作品について語る言葉をかなり具体化するとともに、短いセンテンスで伝える必要性に迫られることが多いと感じます。それは先方の職業柄当然と言えば当然であり、それを何気なく享受している大勢の読者が背景にいます。自分も読者になれば、分かりやすく整理され、要点が手短になっているものを知らず知らずに求めているということでもあります。
 混沌の中から切り捨てて整理することは、表現をより確かなものにする段階として必要な通過点だと思います。それは個人で部屋に篭って制作に没頭していては、捗らない作業でもあるのが厄介です。そうすると結局は整理してスタイリッシュになったものを出すのではなく、そういう場に無理やり立たされてさあ語れ、と迫られることの繰り返しです。恥もかきますが、話していると、自分の制作中には気がつかなかった側面が照らされ出したりします。そういう意味でこのように意識化していく機会があることは苦しいけれどかけがえのない部分だなぁと思っている間に取材が終わっていました。
 さてどう記事になるのか・・・。あとは記者さんにお任せ。展覧会が近くなったらエコバッグプレゼントの記事を報告します。
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アヌビス年賀

2018/01/07 23:54
 年末は毎年恒例の木口木版の年賀状を作っていました。戌年にちなんでエジプト神話のアヌビス神をテーマに。魂が迷わないように道案内をする神様です。
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 ビュランを研いで、木口面を磨いて、シャープに彫っていきます。馬連で薄い雁皮紙に擦り、台紙に張り込んで完成。文字にするとなんともシンプルな技法。しかしシンプルな技法ほど、ひとつずつの工程にそれぞれ気を遣う点が多くあるように感じます。自分にとっては年に1度の極小画面と言えども、10回目ともなると独自の工夫が積み重なってきました。手探りでもやり始めると、それまでの自分の中の「小さな常識」を広げることが出来ます。でも擦りはまだまだ。
 木版画は版画の技法の中でも特に、「擦りの力加減」による出来に幅が出ます。馬連を通じて手に伝わる微妙な力の塩梅が肝。それは熟練を要するということでもあるし、裏を返せば擦りによって相当絵を工夫する余地があるということです。これは銅版画にはほぼない木版画の特性と言えるでしょう。
 版画の特性に限った話ではなく、作家にとって新たな魅力ある素材との出会いと、その使用した際のギャップ、またそれを埋めていく為にあれこれ工夫を凝らし、時間をかけて自分なりに身体にそれを慣らしていくような時に、いつも「十牛図」における牛との綱引きの図を思い浮かべます。そう言えば初めて10年前に木口木版画を擦ったテーマも十牛図でした。
 銅版画の他に、技法を広げ本格的に発表し始めたのが去年。今年は更に深化したものをご高覧いただけたらと思います。しばらくは制作中心でアトリエ籠りです。
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広島MVW

2017/12/21 23:02
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 初のカプセルホテルに8連泊。不安でしたが、ここの倍近くするビジネスホテルなどより断然清潔感あって快適でした。広島MVW展終了して埼玉に戻ってきました。
 来場者の投票結果。個人戦では2位!(珍事!)でしたが、団体戦では紅組勝利だったので、夏の広島に再訪するのは女性作家達に決まりました。毎年の恒例になってきたようで広島の方々来場者の方々にもお馴染みのお顔もちらほら。ありがたいことです。
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 参加作家側は、初めて百貨店で展覧会をする作家や、現役の美大生などなど年齢も出自も扱う素材も異なる作家同士ですが、展覧会をしていると作品を挟んであれこれ話します。同じもの作りでも、どこに立って何を目指しているのかというのは分からないもので、それがとても興味深いです。会場外での顔もまたそれぞれ、色々考えて背負って結局独りで作品を作って飾っているという現実が妙に温かく感じます。ひとりでの不安を少しでも癒すものがあるとすればそれはむしろそういう厳しい現実なのではないかと思います。あと、美味しいコーヒーも!
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師走

2017/12/10 00:39
 伊勢丹浦和プチギャラリーにて開催しました個展「光の糸」終了しました。案内状を見て初日から駆けつけてくださった方や、会期中も多くの方々が来場してくださり、自分としては新しい素材への試みであるガラス絵を受け入れていただいていることを実感出来、自信がついた1週間でした。年末もテーマ、素材の扱い共々、益々のクオリティを追求していきたいと思いました。
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 年末までまだまだ展覧会は続きます。師と呼ばれる身ではない自分も走り回っている感覚です。
 リトルクリスマス版画展は今まさに全国で真っ盛り。手持ちのエディションが既にない作家も続出の今回。まだこれからの展覧会では入手出来るチャンスもありますので、お問い合わせください。会期、会場、作品のチェックは以下から。
http://www.little-christmas.com

 そして恒例の広島福屋でのMVWは去年に引き続き2度目の参加です。新作ガラス絵を携えて行ってきます。
 この展覧会の一番の特徴は、来場者の方による「良かった」「もう一度見たい」という作家への投票です。そして実際に投票が多かった側(Men or Women)が、勝ち組展を来夏に同じ会場で開催します。
 投票、というのは美術においてはあまり聞きなれないかもしれません。そぐわないという意見もあるでしょう。しかし、全く個人的な判断で「自分のお気に入り」を選ぶという機会が、実際の展覧会場にあるというのは意味があることだと私は考えています。満遍なく絵を眺めていた時よりも、その作品について一歩踏み込んで楽しむきっかけになるからです。その作家を推す理由が自分の中に見つけられるというのは、次に他の作品や作家に触れる際の尺度になるかもしれません。
 敷居が高く思われがちな美術も、「なぜかこの1枚に惹かれる」感覚というのは誰しもあることと思います。そしてそれは美術との関わり方の源泉ではないでしょうか。
 今年は今までの作家をまとめたHPもありますので、是非ご覧ください。
https://mvwtenji.wixsite.com/mvw-hp
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「光の糸」

2017/11/25 01:22
 普段はじっとしているけれど、網に獲物が触れた途端に素早く捕獲する姿は、さながら優秀な番人のような蜘蛛。ネイティブアメリカンは、寝室に蜘蛛の網状の「ドリームキャッチャー」と呼ばれるものを吊り下げ、悪夢を引っ掛けてもらうそうです。悪夢と共に大事な報せが外からやってくるから、フィルターが必要という風習は興味深いですね。
 11月29日(水)〜12月5日(火)、伊勢丹浦和プチギャラリーにて個展をします。蜘蛛の糸、網をテーマにした新作のガラス絵を中心に銅版画、コラージュなど40点ほど飾ります。

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秋の関西巡り

2017/11/10 23:44
 嵐の中の展覧会、青梅の繭蔵「underwater」台風の合間を駆けつけてくださったみなさま、ありがとうございました。その搬出を終えた足で夜行バスに飛び乗り、関西へ旅立っていました。恒例の阪神梅田本店での「薫風展」も今年で3年目。来年が戌年なので色紙に犬関連の絵を描いて作品のお供にしました。
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 去年よりもお客さんが多く、あっという間に1週間終了。会期中泊めてくれた旧知の夫婦に感謝。食事や会話でほっとする場所があるのはいいですね。
 その後リトルクリスマス版画展を開催してもらっている大阪ギャルリプチボアへ立ち寄りました。立体作家やリトルクリスマス版画展には出品していない作家も含めた展覧会で、画廊による独自性がこの企画の面白いところでもあるなぁと改めて実感。ちなみにここの展覧会に触発されて企画したのが「underwater」でした。
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 齋藤のガラス絵と銅版画も持参し、飾らせてもらいました。ふらっと行ってもとても丁寧に接していただける画廊で、居心地が良くつい長居してしまいます。 
 空いた時間で京都の石塀小路や、奈良の薬師寺に立ち寄ってから夜行バス。いい関西巡りでした。
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Impresso

2017/10/21 02:30
 陶芸作家と一緒に展覧会をすることが決まってからお互いの技法を教え合って実際にやってみようという話になり、齋藤はありさんに陶芸の技法を教えてもらいました。
 陶土が半乾きになった頃を見計らって針で引っ掻いて線描します。直接溝を実際にその瞬間に作るというのはタブローにも版画にもない感覚です。そこに釉薬を詰めて凸部のみを洗い出すと溝に釉薬が残ります。まるでずっと慣れ親しんだ銅版画のような技法ですね。
 
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 初の陶芸作品は「Impresso」というシリーズ名で今開催中の青梅の繭蔵、underwaterにて飾っています。
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立体とリトルクリスマス

2017/10/20 01:31
 朝から車にいっぱいの荷物。青梅の「繭蔵」に作品搬入してきました。
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 リトルクリスマスと共に、開催する「underwater」。
 出品作家と繭蔵の庭崎さんとであれこれ相談しつつ飾ってきました。全国のリトルクリスマスの会場の中でも最も広い空間を贅沢に使わせてもらっています。
 立体作品の作家と飾ると空間の印象ががらっと変わるので面白い。リトルクリスマスも各会場で個性がどんどん出てきました。
 underwaterはもちろんのこと、ここでしか味わえないリトルクリスマス版画展もお見逃しなく。
10/20(金)〜/29(日)11時〜17時

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第61回CWAJ現代版画展

2017/10/18 00:15
 夏に蹴り飛ばして割ってしまった豚を金継ぎしました。足りなかった破片を海で収集した陶片で繕ったので「呼び継ぎ」ですね。ここから名称を拝借し、イメージの下敷きとしたコラージュ連作が、「よびつぎ」です。新作の「よびつぎ」は青梅のunderwaterにも出品します。本来の意味に近いことをようやく試みました。自己流ですが。
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 さて、秋は展覧会が重なります。代官山ヒルサイドフォーラムにて開催される第61回CWAJ現代版画展に出品します。10月25日(水)〜29日(日)
 新人作家からベテラン作家まで日本の現代版画がまとめて沢山見られます。リトルクリスマスとは違い、こちらはサイズも価格も作家によってまちまち。気に入った作品はその場で買えます。入場無料。
 お出かけしやすい季節、お近くにお越しの際は是非。詳細は以下です。

http://cwaj.org/print
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underwater

2017/10/14 01:06
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 青梅の蔵をリノベーションしたレストラン「繭蔵(まゆぐら)」
 2階の広い空間で展覧会をします。
 underwaterと題し、3名の作家がそれぞれの捉え方で飾りつけます。
 
 栗原ありさんは、ダイビング体験を活かして水中の生きもののユーモラスな表情を陶芸で鮮やかに焼き上げます。
 水中から引き剥がされた地層のような空想建築を樹脂陶土で作る山口茉莉さんの作品は、時間を旅するかのようです。
 齋藤悠紀は、漂着物を中心に、銅版画やガラス絵で水中と浜辺のように二つの世界の行き来をテーマとした作品を出品します。小品も多いので、3人で100点近く並びます。
 10/20(金)〜/29(日)11時〜17時。
 
 メカジキを原寸大で描いた大作銅版画の「舵木通し」をはじめ、漂着物を描いた過去作銅版画、ガラス絵。コラージュとテンペラは新作を中心に出品します。また、今回は、漂着物の中でも特に骨をモチーフにした陶芸作品も出品します。

 齋藤は、火曜と土曜以外在廊予定です。1階のレストランをご利用いただかなくても展覧会だけをご覧になれます。
 会期中はいずれかの作家は在廊しますので、是非お越しいただき、静かな空間で水中散歩を楽しんでいただけたらと思います。
 
 同じ会期中に、リトルクリスマス版画展をここでもご覧いただけます。

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リトルクリスマス版画展スタート

2017/10/03 23:59
 ハロウィンもまだですが、今年のリトルクリスマス版画展が明日から始まります。
 最も会期の早い会場のAzabujuban Gallery(http://azabujuban-gallery.com/wp/)に本日、作家仲間と飾り付けを行ってきました。
 これからリトルクリスマス版画展は全国津々浦々で年末まで行われますが、飾り付け方は画廊により個性豊かなものです。麻布十番は、ガラス張りで外から中が見えるので飾り付け中も道行く人が覗いていました。
 白い壁と打ちっぱなしコンクリートが向かい合う、シンプルでおしゃれな空間です。
 預かった49点の作品を、我々4人の作家のセンス光らせて飾ってますので見に来てください。9日(月)まで。

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旅する版画

2017/09/27 00:44
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「逃走」、「逃避行」、「逃げるが勝ち」
 「旅する」という言葉から真っ先に浮かぶのはそういう連想。
 逃げるというのは捉え方次第。「何か」からの積極的な逃げ、全力ダッシュ。
 嫌ではないし切っても切れないけれど、距離を取らなければ出来ないこともあります。息ができない状態から脱出する為に旅をしたくなります。家に「置いてくる」ことが上手くいけばいくほど旅は輝きを増し、爽やかな風が吹き抜けるのです。
 まだ暑さが残っていますが、10月4日から年末にかけて全国の画廊で、リトルクリスマス版画展始まります!
 小さな作品と沢山の人たちの、各地でのいい出会いがありますように。
 今年のテーマは「旅する」。
 ツイッターやインスタグラムもチェックできます。

http://www.little-christmas.com

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庭の蔓たち

2017/08/16 01:45
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 リトルクリスマス版画展、毎年全国で開催しています。作家は暑い時期から真冬の収穫の為に準備しています。
 今年は先月から植えたヘチマを描いています。毎年のゴーヤと朝顔に加えて、初めてヘチマを育てています。朝顔にはカメムシが行列。蟻がたかるのはヘチマだけ。
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picture painted on glass

2017/08/02 12:39
 夏まっさかりに展覧を企画していただきました。大分県のみさき画廊です。リトルクリスマス版画展(LC)でも毎年お世話になっている画廊です。LCに参加している作家もそうでない作家もガラス絵という共通項で一同に飾る催し。こういう趣の展覧会は自分にとっては初めてで、大分の方にどう受け止められるかという楽しみもあります。
 レトロな雰囲気と小さく封じ込められたような独特な雰囲気を持つガラス絵。
 大分にお越しの際は是非。

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2017年8月3日(木)
〜27日(日)
12時〜18時半
水曜、13日〜16日休廊
みさき画廊
http://www.misakigallery.jp
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1人で大人と子供

2017/07/21 23:54
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 伊勢丹浦和美術画廊の4人展「風は西から」終了しました。地元の展覧会。地元のメディアに取り上げてもらったり、知り合いがお子さん連れで来てくれました。子供が多いということが前回よりも記憶に残りました。よく動き回るようになったからか。彼らの成長に合わせてワークショップが出来たら面白いかもなぁとふと思いました。

 後日のこと、作品を購入していただいた、近所の小学校時代の同級生のご母堂のお宅に作品を届けにお邪魔した際、彼の小学生の頃の絵や立体作品が飾ってあったので話題になりました。
 例え将来美術の仕事に就かなかったとしても、自分の子供の中にこういう部分があるというのが大切なのだと思うと語ってくださったのが妙に心を打ちました。人間は色々なモノに触れて時間をかけて出来上がっていく中で、時折決定的な何かがあるのだと思っていますが、幼少期に絵を描いていた、モノを作ってみたというのは、そういうことが一切なかったというよりもかなりいいのだ、という説明できない確信をスケッチブックをめくりながら感じていました。こうやって何十年も経って見返して、誰あろう「その子」の唯一の作品を本人や周りの人間が楽しめる、というのもカタチが残る美術ならでは。

 展覧会で作った寄せ描きの銅版画体験。版を腐食して作りました。
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 この版を見て、高校時代からの付き合いの来場者の友人が、最近子供の絵を楽しめるようになったと言っていました。大人になったり、絵に慣れていると、引く線が作為的になっていく。その中でふと子供の線を見ると作為が感じにくい、あるいは能力的に出来ていない部分がある種の良さに繋がっているというような感想をくれました。
 ピカソはそれに憧れて、周りのオトナたちの反対も押し切ってそこに飛び込んだのではないかという予想が最近強くなりました。それが勇気がいることも今は少しだけ分かります。
 関わり合いが大人になるにつれて「利害」が強くなっていくけれど、絵をただ見るその瞬間はそういうものと関係がないという気がするという彼のつぶやきが、表現活動の本質のところを突いているのかもしれません。
 ストレスを感じれば感じるほど、それと切り離された、誰かが夢中で作ったモノに惹かれる気持ちも強くなるのでしょうか。


 子供は大人になります。次回の展覧会では、彼らに負けずに、自分も作家として成長したところを見せたいです。
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風は西から

2017/06/30 00:05
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 今年は下半期に発表が偏っています、個展を終えた熱も冷めやらぬまま4人展に突入しそうです。
 7/5(水)〜11(火)、伊勢丹浦和店7階美術画廊にて、4人の作家の展覧会をします。総数60点ほどです。
 全員埼玉の、浦和西という同じ普通科高校出身で、同じギャラリー上原に縁あって展覧会という運びになりました。一昨年好評をいただき、この度2回目が実現しました。
 作家活動を続けていると同年代というのはほとんど意味をなさず、続けてきた作家同士や、それに興味がある、もともと友達ではなかった方々と知り合っていきます。それは作品が繋ぐ縁です。自然と、形式的なだけの「友達」や、偶然居合わせただけの他者とは異なる関わりになっていきます。それが作家活動を通してよくわかる深い人間関係の部分でもあります。
 しかしこの展覧会のようにかなり近い歳の作家同士で、しかもいわゆる「美術専門」の芸大美大の仲間関係ではなく、というのは珍しいように思います。それぞれが高校卒業後、別々の進路を歩み、各々の考え方で「絵」と関わっていった先で出会いました。ジャングルの中、独りでサバイバルをして水辺を発見したら、昔離れ離れになった仲間の中の3人とそこで遭遇した、みたいな話です。
 今回の展覧会は、額装していないハガキサイズの共通フォーマットのカジュアルな作品もあります。(同階で額も選べます。)「たなごころアート」と名付けました。初めてコレクションしたり、絵を飾ってみたいという同年代のお客さんや、普段のお客さんにも新たな一面を楽しんでいただければ、という思いからです。
 会期中は、齋藤による銅版画のコラボ制作、日本画家の瀬下さんによる団扇に墨でペットを描くワークショップなどもあります。
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 私は毎日在廊します。
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